2017年7月23日 / 施設長の日記
「施食会」・・・
7月22日に新和町小宮地の明栄寺で「施食会」(せじきえ)がありましたのでお参りに行ってきました。
「施食」とは、「餓鬼に施す」という意味だそうです。「餓鬼」とは、生前の悪行の報いで、”餓鬼道”に落ちた亡者のことをいい、
起源は「お釈迦様の十大弟子の十番目で、お釈迦様のいとこである阿難(アーナンダ)尊者が、森の中で坐禅しているときに突然現れた餓鬼とのやりとりだそうです。
「三日後、あなたの命はなくなり、私と同じ餓鬼道におちるだろう」と餓鬼に告げられた阿難尊者は、お釈迦様に相談されました。
お釈迦様は、阿難尊者に”<無量威徳自在光明加持飲食陀羅尼>という陀羅尼(お経のこと)がある。この陀羅尼を唱えながら、ひとつまみの食べ物を施すと、それが無量の食べ物となって、無数の餓鬼に施すことになる。そうすれば施主も寿命が長らえ、その功徳に寄って仏道を証得できるだろう”と教えられました。
阿難尊者はお教えのとおりに供養すると、数多の食べ物で多くの餓鬼を救うことができ、施主の寿命ものびたといわれています。
この説話が、施食会の始まりだそうです。
施食会は、私たちと縁深いご先祖さまはもちろんのこと、祀り手のない仏様、無縁の仏様、全ての精霊に対し、たくさんのお供えをして供養の手をさし述べる法要です。近年では、お盆と同時期に行われるようになったそうです。
お盆が近づくとご先祖様がそれぞれの家にお帰りになり、改めて亡くなられた方々を思い起こし、皆でお迎えする準備をしていきたいと思っています。