2017年4月24日 / 施設長の日記
中田地区虫追い祭りの由来について
虫追い祭りの行事は、元禄十年(1711年)に製作された鐘、菅原神社建設年等により考察すると、少なくとも元禄初期(約三百年前)より行われていたとされています。
虫追い踊りは七人一組となっていたようで、昔ながらの服装に脚絆、襷、鉢巻の身軽ないでたちで、鐘・太鼓・笛・法螺貝(ほらがい)に合わせ、大太鼓を打ち続ける勇壮極まりない踊りであったそうです。
この幟(のぼり)の行事が終了すると、一切の虫追い祭りが終わると各区民はそれぞれ一同に会し、豊年満作を祈願し、さらに地区民の団結を強化する機会を作ったと言い伝えられています。
この虫追い踊りが復活して四十年以上になりますが、保存会の高齢化と青年層の激減、子どもたちも減少していることから本年度を最後に中止することとなったそうです。
地域に根付き、地域に密着してきた一つの文化が消えていくことはとてもさびしい気がしますが、この時期を迎えるたびに、回想し思い起こしながら心の中で生き続けていく事を願うものです。